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- 『リメイク』
「男性は家事が出来ない」と決め付けている人があまりにも多いと思う。確かに向き、不向きはある。しかしそれは女性の中でもある。「出来ない」とは別のお話。
家事というのは、主に炊事・洗濯・掃除・育児の事を指すのだと思う。女性は幼い頃から「おんなのこだから」という理由でそれらの基礎的な事を教えられる。教える以前に、体外女の子はそれをやりたがり、男の子は外で遊びたがる。
学校では、現在は平等になっているようだが、かつては女子は「家庭科」、男子は「技術科」と分けられていた。
そんな事で、どうしても女性の方が得意で、男性が不得意になってしまう。また“男性は家事をしなくてもいい”という考え方にもつながってしまう。さらに私たち位の親世代は“男性は家事をやってはいけない”と育てられた方々も少なくない。私の周りでも、そんなご両親を見て育ったためにやはり男性が家事をしない家庭も多い。
がしかし、我が家ではそんな理屈は通用しない。共働きだからだ。さらに子供がおり、互いの親の援助も受けられない状況である。やらない・出来ないという選択肢は無い。
おなじみ我が夫・ドラゴンだが、外では会社員であり自宅ではカフェオーナーの夫で二児の父である。そんな彼は、ものすっごい家事をやってくれる。半々以上といっても過言ではない。ゴミだしや食器洗いは当たり前、炊事に掃除洗濯アイロンがけ、土曜日の保育園の送り迎え、公私ともよく外出する私の不在時の二人の子供の面倒、大体なんでもこなしてくれる。
最初からある程度できた事もあるが、料理などは結婚してから徐々に教え、自らも積極的に取り組み、今では買い物から後片付けまで9ヶ月のシルクに離乳食を食べさせることも含め全く問題がない。
そして「明日までにオシャレなエプロンを用意しなくてはならない」というレアな状況に陥った。私の料理教室やカフェでテレビ撮影をする事になり、いつも使用している古びたエプロンではなくテレビ映えする物を使いたいと思ったのだ。急いで付近の何軒かの店でエプロンを探したが、気に入るものがみつからなかった。
時間がない、そうだ!いっそあのスカートをエプロンにしてしまおう!と思い切ったことを考えた。 それは私のお気に入りの膝ひざ下丈のスカートである。鮮やかでカラフルな斜めストライプで、フランスのブランドのものである。
10年以上前に神戸に住んでいたときにセールで買ったもので、生地が丈夫でデザイン的にも流行り廃りが無く今でも時々着るほど気に入っている。物持ちが良いほうではないので、きっと物が良いのであろう。


「このスカートでエプロン作って」
と決して暇そうにしていたわけではないドラゴンに言ってみた。元々私の仕事を応援してくれ、家事にも協力的なドラゴン。しかしさすがの彼もそんなイレギュラーな要求に応えられないだろう・・・と思っていたら、
「どう切るの?紐は?」
と言ってきた!よっしゃとばかりにもう一つエプロンを渡し、
「こんな感じで。紐は余ったところで。」
とあまりにもザックリな説明をしたのだが、「わかった」と言い残し自分の部屋に行った。もし失敗しても悔いは無い。10年以上も着た服だし、エプロンは無いわけではない。
そして鶴の恩返し風にその部屋をコソッと覗き見すべきなのだろうが、私は自分の仕事に集中していて2時間が過ぎようとした頃に、「できたよ」といってリメイクされたステキなエプロンを持ってきてくれた。それが写真のもの。
古くても物が良ければ違う形になってまた使える。ステキなエコだと思う。
そう暇でもない会社員で、柔道四段のゴツい体の我が夫だが、今や私など必要ないくらいの家事マスターである。
あなたのご主人も是非「家事マスター」にリメイクを!


- Cafe chichiオーナー 常田知里さん
- 名古屋市緑区でカフェを経営するかたわら、野菜ソムリエや看護師・美容研究家、スキンケアカウンセラーの肩書きを持つ。カフェにてソーイングレッスンなど様々なスクールを開催しており、AISINのミシンイベントの開催にもご協力いただいてる。












