Handmade de SMILE

Vol2.趣味を支えるハンドメイド(野菜ソムリエ兼Cafeオーナー 常田知里さん)

先月、バンクーバーで開催された冬季五輪には大変熱狂させていただいた。
私は一生懸命頑張ってきた人が、真剣な姿勢で挑む「ここ一番」を見るのか非常に好きで(スポーツのみならず、紅白歌合戦や、M-1、すべらない話、なども同じ意味で好む)オリンピックにおいても様々な素晴らしい「ここ一番」を見せてもらうことが出来た。
モーグルやパイプは全て見たし、カーリングやスピードスケートもおもしろかった。中でも、女子フィギュアの浅田真央選手とキムヨナ選手の戦いには多くの人が注目し、真央ちゃんの直後のインタビューの悔し涙にもらい泣きした人も少なくないであろう。
鬼の涙腺を持つこのアタシですら不覚にもウルッときてしまった。(鬼の涙腺て?笑)

スキーで鉄の棒の上を滑る!
17mキッカーで飛ぶ!

そんな私もつい数年前まで冬のスポーツ、スキーに熱中していた。
スキーと言っても多分皆さんのイメージするような美しいシュプールを描くエレガントスタイルのそれとは全く異なる。一応板を履いてストックを持つが、滑るというよりは「飛ぶ、擦る」のが主体である「フリーライド」という名の通り、自由なスタイルのスキーである。
具体的には、ゲレンデの端に専用に設置されている「レール」という鉄製の手すり状の物に直角に飛び乗り、シャーと擦って着地したり、「キッカー」と呼ばれるジャンプ台(高さ1m〜数m、長さ数m〜十数m)に勢いよく突っ込んでクルリと回って着地する事が中心で、ソリ系スポーツ以上にマイナースポーツであろう。

当然オリンピック種目では無いし、女子人口も非常に少ない。何せ鉄製レールで転べば痛いし、20m近く飛んで転べば滅茶苦茶になる。
なぜ命を削ってそんな事をしていたかといえば、危険だからこそ「ここ一番」だらけだったからかもしれない。そして非常に少ない人口の中の仲間達と「ここ一番」を共有できた事が最も熱中した理由だと思う。

そんなフリーライドをやる中で、よく困ったのがマイナーゆえに自分にあった道具がなかなか無いという事。
例えば、前述のようにレールやキッカーで激しくクラッシュするため、いつも尋常じゃない量の雪がウエアの中に侵入してくる。それを阻止するために考えたのが、ウエアの裾とパンツの腰ベルトをチャックでつなげる事。手芸屋で50cmのチャックを買ってきて、ミシンでウエア上下に縫いつける。そうすれば脱ぎ着もしやすく、転んだとしても雪をシャットアウトできる。
このアイデアハンドメイドは仲間内でも受けて、いくつか依頼された事がある。
他には、「プロテクター」という体を守るためにウレタンパットが縫い付けられた服があるのだが、女性物は少なく、物の良い男性物だと体に合わない。そこで、ミシンで脇を縫い縮めたり、ダーツを入れたりして自分の体に合うようリメイクして使っていた。(着膨れないよう縫い縮め過ぎて、着る前に息を吐ききってからでないとチャックが上がらなかった。)
自分のゴーグルの形に合うようにビーニー(ニット帽)の形をリメイクしたり、友人にいただいた手作りのバンダナ(紫外線対策のため口元を覆う)の裏地には防寒用にフリースが使ってあり、あれは有難かった。

ミシンでリメイクしたウエアと帽子

ハンドメイドは当然の如くオーダーメイドである。
前回書いた「エコ(ノミー)」という考え方につながるが、コレ!というものが無い、若しくは思うものが予算に合わない時には作るが早い(安い)。
マイナーな趣味を持つ人の中には、意外とハンドメイド達者な人が多いかもしれない。

プロフィール
Cafe chichiオーナー 常田知里さん
名古屋市緑区でカフェを経営するかたわら、野菜ソムリエや看護師・美容研究家、スキンケアカウンセラーの肩書きを持つ。カフェにてソーイングレッスンなど様々なスクールを開催しており、AISINのミシンイベントの開催にもご協力いただいてる。
Cafe chichiオーナー 常田知里さん

ページトップへ

「えがたま」が厳選したこだわりの手作り生活を送っている女性たちのコラムをお届けします。内容もソーイングや美容、料理と幅広いですよ。


感想を投稿する