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- Vol9.『野菜マニアのトマト好き』
私は野菜ソムリエとしてcafeのオーナーシェフを務めている。そのため、毎日多くの種類の野菜達と向き合い、野菜について考えながら生活している。その中で特に意識しているのは野菜の栄養素の効率良い摂取法と保存法である。せっかくの野菜の恵み、上手に生かさなくてどうする!という思いで。
そもそも野菜というのは植物である。
植物というのは動けない。欲しい物があっても移動して獲得する事ができない。それなのに小さな種から芽を出し、花を咲かせ、栄養のある実をつけてさらには次世代への種を残して立派にその生涯を閉じる。その間動けないのをいい事に様々な敵に捕食されたり、悪天候に直面したりするが、その命をどうにか継続させる術をそれぞれが持っている。
野菜についてこんなに熱く語るとヤバい感じに思われるだろうが、私は野菜を作る人とともに、野菜自体もリスペクトしている。うちのcafeのキッチンでは、野菜を指して「この子達」「この人達」などと表現する事もあったりなかったり。まぁ、それらは食べられる運命にあるのだが、それは彼らの本望だと思っている。
そんな野菜ついてお話したいことが山ほどあるのだが、今回はこれから夏にかけて旬の野菜「トマト」のお話を少々。
トマトは元々南米ペルーが原産。そのため暑い気候が得意な野菜である。今はハウス栽培で年中食べることができるが夏場が旬なので、種類も増え値段も下がってくる。
私はビタミンの中では特にビタミンCの摂取をオススメしているが、このビタミンCは水溶性であり熱に弱い。つまり洗ったり加熱したりで食べるときには激減してしまう栄養素の一つなのである。トマトに含まれるビタミンCは飛びぬけて多いわけではないが、他の野菜の調理後の量と比較すればなかなかのものだ。また生のままだと酵素類も活性状態で摂れるので、ありがたい。

また、このトマト、リコピンという優れた物質を多く含む。赤ければ赤いほどその含有量が多い。抗酸化力が高いのでシミ、シワを防ぐなど老化を防止する効果が期待できる。リコピンに関しては加熱しても減らないため、缶詰のものやトマトケチャップからでも摂取可能である。さらにリコピンは油と一緒だとより多く摂取できるので、オリーブオイルなどと共に調理していただきたい。
そんなトマトの選び方について。皆さんが何となく思っている通りだと思うが、ヘタが濃い緑でピンととがっており、ずっしりと重くて丸いものが美味しい。

保存法は、購入時に色が薄い場合は常温に置き追熟させ、良い色のものは追熟防止のために袋に入れて冷蔵庫へ。熟しすぎてしまったものはつぶしてジップロックにいれて冷凍するのが良い。冷凍トマトはトマトソースやカレーに入れても良いし、パイナップルやキウイなどの果物とともにジュースにしても美味しい。
生で良し、加熱して良し、料理でも良し、実はスイーツにも使いやすい万能選手のトマト。そしてそのビジュアルは透明感のある綺麗な赤で、表面にはハリとツヤがあり、中身はジューシーで瑞々しい。
女30代、目指すはトマトの様な女。
トマトをたくさん食べたら、きっと少しは近づける・・・・・ハズ。

- Cafe chichiオーナー 常田知里さん
- 名古屋市緑区でカフェを経営するかたわら、野菜ソムリエや看護師・美容研究家、スキンケアカウンセラーの肩書きを持つ。カフェにてソーイングレッスンなど様々なスクールを開催しており、AISINのミシンイベントの開催にもご協力いただいてる。
















